当院のもうひとつの特徴である涙道再建手術は、涙道閉塞に基づく流涙症(涙目)の治療です。流涙症の原因はたくさんありますが、その原因を診断し適切な治療を行います。
中でも涙道閉塞は最も重要な原因のひとつで、その治療は眼科の中でも特に専門的な知識や技術を要します。涙道閉塞は大きく分けて、新生児にみられる先天性鼻涙管閉塞と中高年の特に女性に多くみられる原発性後天性鼻涙管閉塞と呼ばれるものがあります。
さらに最近では、抗ガン剤等の薬剤の副作用で生じるケースも多く見られます。その他、ウイルス感染による重症の結膜炎の後遺症や自己免疫反応で起こる事もあります。
先天性のものは多くはブジー法と呼ぶ比較的簡単な方法で、外来で治すことができます。難治症例ではシリコンチューブ留置術を行うこともあります。一方、後天性の場合はプジー法は無効であることが多く、軽症~中等症ではまずシリコンチューブ留置術を行い、無効であれば涙嚢鼻腔吻合術を行います。
シリコンチューブ留置は局所麻酔で日帰り手術を行います。この際に最新の内視鏡システムを活用し、涙道内や鼻腔を観察しながら安全で確実な留置を行うよう努めており、約80%の成功率が得られています。
一方、涙嚢鼻腔吻合術は局所麻酔で約30分で行うことができ成功率は98%以上ですが、鼻腔内に操作が及ぶため術後の鼻出血に対処する目的で約1週間の入院が必要です。入院は近隣にある八木病院と提携して病床を利用させていただいています。